|
|
2010年2月22日 オーストラリア 3歳 男の子
|
出身は山形、オーストラリア在住です。子供の前歯のことで質問させていただきます。
1ヶ月ほど前に3歳の息子がプールで転倒し顔面を強打しました。当初は2日くらい痛がっていたのですが、それ以降落ち着いたので、大丈夫かと思っていましたら、2週間くらい前から歯が黒ずみだし、ちょっと痛いといい始めました。(でもその日は痛いと言ってましたがあとはけろっとしています。何でも食べています。)
歯医者に行きましたら、初見では「抜歯」ということだったんですが、レントゲンを見た限り、なんとか歯を保存できるかもと言われました。歯茎に腫れ、化膿している様子はありません。
そこで質問なのですが、歯を保存したとしても神経は抜かなければいけないわけですよね? 神経が死んでいるけれども、歯は保存できる状態というのはどの程度のことを言うのでしょう?歯を保存できる状態というのは神経が多少生きているからなのでしょうか?神経が死んでいても、歯の程度によっては歯を保存できるのでしょうか?もし神経が多少生きている場合、半年たってから神経が回復する可能性はあるのでしょうか?
歯科治療にほとんど保険が適用にならず、莫大な費用がかかるので、保存できる可能性があるのに、抜くべきなのか?でも、乳歯でいずれ抜けるのに30万もかけて治療する意味があるのか?それとも経過観察でよくなる可能性はあるのか?どうしたらいいのか、明確な方向が見えず困っています。 |
こんにちは。あおばデンタルクリニック院長の鷲尾 英郎です。
ご相談のメールありがとうございます。
プールで転倒し顔面を強打されたのですね。
痛かったことでしょう。
歯が黒ずみだし、ちょっと痛みがあるのですね。
これは、歯の神経が死んで(失活してきている)いる可能性があります。
神経が死んでいたとしても、無症状(自覚的に症状がないことではなく、歯科医師が診て症状がないこと)の場合は、神経をとらずに経過観察とする場合があります。
しかしながら、神経が多少生きていたとしても、一部が死んでしまっていた場合、それが回復することはなく、徐々に死んで(失活)しまいます。
神経が死んでしまった場合、感染源となり膿んでしまう場合があります。
その場合には神経をとる処置(根管治療)が必要になります。
しかしながら、経過観察をしていても、後に神経をとる処置が必要になることもあります。
前者、後者(きっちり根管治療をする必要があります。)共に、歯を保存ができる状態です。
保存できる状態というのは、根管治療をすれば膿んだりせず抜かなくてもいい状態をいいます。
金銭的な問題はあるかもしれませんが、3歳ですと永久歯との交換まで、まだ期間があり、保存できるのであれば治療するべきかと思います。
また何かありましたら遠慮なくご相談ください。
|
|